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風姿花伝【其の三十四】
雅楽から出た言葉の掲載を終え、箸休めならぬ筆休めとして、先に「序の口」(昨年7月号)の項で出てきました「風姿花伝」について、林望(はやしのぞむ・作家)氏が某紙に書いておられた文章を転載します。 世阿弥の『風姿花伝』、これじつは『花伝』とい... -
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雅楽から生まれた言葉⑩【其の三十三】
甲高い 雅楽では、高い音のことを甲音(こうおん・かんおん・セメ音のこと)と言います。 逆に低い音のことを乙音(おつおん・フクラ音)と言います。 このことから、高い声などを「かんだかい」というようになったとのことです。 甲と乙では、一オクター... -
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行ってみないとわからない!【北野雄始②】
【「常識の崩壊編」】 台湾への渡航を機に「チャンスがあれば海外に行きたい」と思うようになった私に、父が「アメリカで教会長をしている同級生がいる」という話をしてくれました。 憧れの国アメリカ。 この願ってもないチャンスを、掴みにいかない理由は... -
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雅楽から生まれた言葉⑨【其の三十二】
呂律が回らない 呂律 となったとされています。 雅楽の6つの調のうち、3つが「呂旋」になります。 解りやすく理解するとなれば、呂旋・律旋というのは、長調と短調のようなものと考えて頂くと間違いはないと思います。 つまり音階の違いです。この長調と... -
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行ってみないとわからない!【北野雄始①】
【「決意のコーヒー編」】 学生時代、父から常々海外へ行くよう勧められていましたが、毎日の生活が充実していたこともあり、父の言葉に聞く耳を持てませんでした。 そんな私に、25歳の時、初めての海外、台湾へ行く御用を頂きました。 上空から目にする台... -
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雅楽から生まれた言葉⑧【其の三十一】
やたら 「やたら安い」「やたら多い」など「やたら」という言葉を使ったことがあると思います。 不思議な言葉です。意味は秩序や節度のない様子、筋が通らないさま、むやみに、とかみだりにとか、尋常でない様子などで使います。 漢字で表記すると「矢鱈」... -
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手を合わせる【橋本孝介②】
私がタイで生活していた毎日の中で、一日一度は必ず行う動作がありました。それは合掌です。 タイでは多くの方が主に仏教を信仰されており、街の至る所にある寺院で手を合わせる姿をよく目にします。 また、「こんにちは」「さようなら」などの日々の挨拶... -
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雅楽から生まれた言葉⑦【其の三十】
申し合わせ 打ち合わせと同じ意味で、前もって相談をすること。 下相談をすることをいいます。 応仁の乱以降、京では楽人の手が足りないことがあり、大阪・奈良の楽人を京に招き、演奏に参加するのだが、普段交流のない楽人たちが集まっても簡単に合わせら... -
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雅楽から生まれた言葉⑥【其の二十九】
二の舞 前の人と同じような失敗をした時に使われます。同じ失敗を再び繰り返すことを言います(二の舞を踏む)。 二の舞は舞楽の曲名です。 安摩) の二人が舞台に上がり、二人の舞を真似て舞い始めます。 しかし、上手に舞えず滑稽な所作をするところから... -
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雅楽から生まれた言葉⑤【其の二十七・二十八】
千秋楽 この言葉を知っている人は多いでしょう。 相撲の最終日のことを言いますね。 その他、芝居などの興行の最後の日、また、物事の終わりなどにも使われます。 千秋楽は雅楽の盤渉調の曲名です。 後三条天皇か、近衛天皇の大嘗会に作られた曲です。 こ... -
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バンコク全50区おたすけマップ【橋本孝介①】
今から5年前の2017年2月に、青年会海外人材派遣生として、私はタイの首都バンコクにある天理教タイ出張所で青年勤めをスタートしました。 お道の御用に加え、出張所が開く日本語教室や少年会の鼓笛練習、日本文化体験など、様々なことをさせていただきまし... -
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雅楽から生まれた言葉④【其の二十六】
序の口 物事の始まりのことを序の口といいます。 相撲でも最初は序の口から始まり、次いで、序二段などとあがって行きます。 相撲では、上の口(上にあがる最初の段階)といっていたのが、序の口となったようです。 この序の口は相撲の番付から来た言葉だ...