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名器への幻想⑤【其の四十八】
(六)横笛 葉二 博雅三位の笛「朱雀門の前で終夜笛を吹く云々」の逸話の時の笛。その後宇治平等院建立の時、経蔵に納められたという。天下第一の笛である。 薄墨 源頼義の笛。駿河の久能寺に納めてあると言われる。これ等は書かれている名器のほんの一... -
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【信仰随想4】こころに花を 御所支部長 長谷川理一
自教会の庭のハナミズキが今年も少しではあるが咲いた。 この木は、長い期間花芽を付けなかったので、もう根から切って終おうかと悩んでいたが、この数年前から少しずつ花を咲かすようになったのである。 花が咲かず悩んでいた頃、ある先生から聞いた三代... -
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【信仰随想3】三年千日を歩む前に 五條支部長 山本喜信
この度の世界的な大節とも言える新型コロナウイルスの感染拡大で社会の動きが大きく変わったと思えます。 様々な行事や活動がストップとなり、今まで当たり前に行えた団体活動が出来なくなりました。 想像出来なかった事だけに各方面に大きな影響を与え、... -
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名器への幻想④【其の四十七】
(一)和琴 鈴鹿…江談抄という本によれば「累代天皇の渡し物である」という。 河霧 炎上で消失したとなっている。承平という年号は七年までしかなく、また木の楽器が七〇〇年も残っていたというのも少々怪しいような気がする。 (二)筝 秋風… 延喜帝だが... -
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【信仰随想2】ひながたは よろこび 天理市支部長 増田正義
諭達の中で「ひながた」という言葉が何度も出てきます。 一口に手本ひながたとなればどうしても姿かたちを真似ることを考えてしまいますが、教えていただく「教祖のひながたの道」を、思案して私達にお見せ頂く、その場面場面で使う心が大事では無いかと思... -
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名器への幻想③【其の四十六】
では、飛鳥の場合はどうだったのだろうか。 始めての雅楽が日本で奏されてから200年以上過ぎた奈良時代になって、聖武天皇の天平年間(729〜749)になると「遣隋使」「遣唐使」などによって、異国文化への知識が養われてくると共に、「習ってみよう」「聞... -
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【信仰随想1】相手の身になって考える 西奈良支部長 岩田春和
私達は「おやさま」から初めて親神の思いと運命を切り替えて幸せになる道として、心の遣い方の筋道を教えて頂きました。 しかも、それだけでなく、親神様の思いのままに通る事が、幸せにつながって行くことを、自らの行いを持って具体的に示して下さいまし... -
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名器への幻想②【其の四十五】
ところで、日本にも古代から「日本独特の音楽」がある。 それは「国振歌舞」などの歌と舞である。 そしてそれ等には日本独特の楽器が使われていた。 和琴である。 和琴は、「琴弾き埴輪」として知られる埴輪が出土しているように、非常に古くからあったら... -
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すみきりましたがむねのうち【最終回】
この連載が始まってからおおよそ2年半が経ちました。 スタートの記事には、私の幼少期と高校時代を過ごしたアメリカのことを書かせていただきました。 高校を卒業してその後、私は日本に帰っていろんなご縁を頂き、オーストラリアやヨーロッパ諸国などアメ... -
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名器への幻想①【其の四十四】
楽器には、名器と呼ばれるものがあります。 雅楽における名器とはどのようなものでしょうか。 宮内庁元主席楽長・東儀俊美師が「名器への幻想」という文章を書かれていましたので紹介します。 (1)雅楽は五世紀の中頃、新羅し、幾多の変遷を経て「日本の... -
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ことばを残し伝える【髙橋冬樹②】
前月は香港の言語について、「両文三語」という言語政策を中心にご紹介しました。 「両文」とは、中国語の標準語と英語の書き言葉を指し、そこに現地で生まれ育った香港人の母語である広東語を加えた話し言葉が「三語」を意味します。 実はこの広東語、今... -
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蝉丸【其の四十一・四十二・四十三】
「今は昔」で始まる「今昔物語」の巻二十四の二十三話に源博雅が蟬丸法師に琵琶の秘曲「流泉」と「啄木」を習得する話が載っています。 ちょっと意訳になりますが、某紙にあったものを掲載します。 今も昔も、人が心の底から学びたいと思ったとき、その人...