雅楽の話– category –
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雅楽の話
神社の祭典【其の十】
祭典の奏楽の話のついでに、神社の祭典奏楽にも触れてみましょう。 童謡「村祭り」に“村の鎮守の神様”とういう歌詞が出てきますが、これは村社=氏神様のことです。 旧官幣大社(出雲大社、春日大社など)の大きな神社の祭礼などは、なかなか見る事はでき... -
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祭典の奏楽【其の九】
さて、祭典の話に戻ります。 教会によって多少の違いはありますが、まず開扉から始まります。 そして献饌。 あらためて会長以下おつとめ奉仕者が参進して祭儀が始まります。 雅楽が演奏され、祭主が親神様、教祖、祖霊様を参拝。 参列者は祭主に合わせて参... -
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大嘗祭【其の八】
ところで、令和になって八ヵ月が過ぎました。 十一月十四日から十五日にかけて大嘗祭が行われました。 天皇が即位され、生涯に一度つとめられる儀式(祭典)です。 大嘗殿の右側に悠紀殿があり、双方の御殿で天皇が神様と対話をし、食事をされます。 現在... -
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管絃音義【其の七】
また話はそれますが、江戸時代の曲亭(滝沢)馬琴の「燕石雑志」に面白いことが書かれていますので、紹介しておきましょう。 「桃太郎、鬼ヶ島は鬼門を表せり」とあります。 鬼門は北東=丑寅の方角であり、鬼たちは、丑の角を持ち、虎のふんどしをしてい... -
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雅楽の調子【其の六】
鎌倉時代に書かれた楽書(雅楽の書物)に、「管絃音義」という書物があります。これは、天にある星、そして方位、時間、四季、色などを雅楽に当てはめ(コラボ)たものです。 順番に説明しましょう。 中央に位置するのが、壱越調に近い音を基調に音階がつ... -
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音取と調子【其の五】
さて、奏楽の話に入って行きましょう。 祭典で楽人が所定の位置に着席いたします。ほとんどの教会では中段でしょう。座る序列は、鞨鼓・琵琶・筝・笙・篳篥・龍笛の順です。 そして、まず音取が奏されます。この音取というのは、洋楽で言うチューニングで... -
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琴、瑟相和す【其の四】
こうした古い雅楽器の名前を使い、「琴わす」という言葉があります。夫婦仲がとても良いことをあらわしています。 その出典は、詩経、小雅の常棣に、 妻子 好合し 琴瑟しむとあります。 つまり妻子、兄弟が和して楽しむのであり、一家の和合を歌いあげた... -
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でんでん太鼓と笙の笛【其の参】
話はまたまた横道にそれますが、皆さんは「でんでん太鼓に笙の笛」という言葉を知っていますね。 これは、江戸子守唄の一節です。その歌詞は、 です。 この曲は日本の伝統的な子守唄で、江戸時代 の文化文政時代の頃から記録があり、江戸から 始まって各... -
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尺八も雅楽器【其の弐】
中国、朝鮮、ベトナム等々から伝わった雅楽は、当初、西洋音楽のオーケストラのような演奏形態でした。 正倉院には、その当時の楽器が残されています。 腰鼓―腰に結わえて演奏する 摺鼓―摺り鼓、手の指でこすり演奏した 鞨鼓―現在も使用 篳篥―現在も使用 ... -
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雅楽は刺身のツマ?【其の壱】
今や天理教の祭儀式に欠かす事の出来ないBGMとなったガガク。 御本部で、それぞれの教会でお馴染みの音楽だが、意外と知られていないのがこの雅楽ではないだろうか。 そこで雅楽という音楽のイロハを知っていただくために、雅楽の面白いエピソードなど...