コラム 雅楽の話

祭典の奏楽【其の九】

さて、祭典の話に戻ります。

教会によって多少の違いはありますが、まず開扉から始まります。

そして献饌。

あらためて会長以下おつとめ奉仕者が参進して祭儀が始まります。

雅楽が演奏され、祭主が親神様、教祖、祖霊様を参拝。

参列者は祭主に合わせて参拝。

祭主が着座。

続いて扈者、指図方が着座。

賛者が立礼りゅうれいをして自席に着座して祭儀式が始まります。

その間祭主着座から諸祭員着座まで奏楽されます。

そして、指図方の合い図を受けて、祭主が神前に進みます。

この時、良く聞かれますのは、指図方が祭主に合い図を送るタイミングです。

雅楽の演奏が続く中、「何時いつ祭主に合い図を送ればよいのか分からない」とのことです。

祭主が動き出すのは、合奏に入ってからです。

それまでは、笛が一管で演奏しています。

それに、鞨鼓、鉦鼓、太鼓が加わっていきます。

早すぎますと、合い図を送ってから間が開きすぎますし、遅いと合奏に入っているのに祭主に待ってもらわないといけないことになってしまいます。

私は、初太鼓しょだいこから合奏に入る場合は、「最初の太鼓を聞いたら動き出してください」と答えることにしています。

多くの方が同じ思いだろうと考えています。

例えば、越天楽の場合。

拍子は二二三四 三二㊂四 四二三四 とリズムがきざまれます。

そして、太い数字が拍子のあたまです。

合奏は四から始まります。

この時太鼓がドウ(百)と打たれますが、その二はく前、丸で囲った三の所でズン(図)と左手に持ったばち(桴)で軽く太鼓が打たれます。

このタイミングで、指図方が動くようにとアドバイスをしています。

最近の祭典奏楽は、初太鼓から合奏に入ることが多くなりましたので、説明がしやすくなりました。

因ちなみに、ズン(図)は雌撥めばち。ドウ(百)は雄撥おばちと言います。

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