
夏空のまぶしい季節となりました。
教祖百四十年祭まで半年。
今年も七月二十七日より「こどもおぢばがえり」が開催されています。
ご本部ではおぢばがえりを推奨してくださっている最中、旬の風にのって、今年の夏も大勢の子どもさんたちとおぢばがえりをさせていただき、御存命の教祖にお喜びいただきたいと思います。
今から三十七年前、私は大きなふしをいただきました。
その後、約半年間、大阪の地で布教のまねごとをさせていただきました。
夏の季節でしたので「こどもおぢばがえり」の参加者を募りたいと、まず学校帰りの子どもさんに声をかけ、子どもさんがその気になってくださったら、お家を訪ね保護者の方に説明をして、承諾をいただくという流れでした。
団参当日はお声がけさせていただいた方々とおぢばがえりさせていただきました。
それまでは教会の近くで子どもさんに声をかけていました。
保護者の方も「あそこの天理さんね」と気軽に参加を申し込んでくださいました。
改めて教会という存在のありがたさ、地域での信用を感じる機会でもありました。
十数年前の出来事です。
三十代の女性が教会に来られ、「娘が天理中学校に入りたいと言っているのですが、どうすれば良いでしょうか」という相談でした。
彼女は下の子どもさんを「憩の家」で出産されたそうですが、天理教のことはほとんど知らない方でした。
「天理中学校は天理教の教えを基に設立された私立の学校ですので、まずご両親がおぢばがえりをして、神様のお話を聞かせていただいて、心に治まりましたら、受験されてはいかがですか」とお話をいたしました。
そして、娘さんが天理中学を希望された理由を伺いました。
娘さんは「こどもおぢばがえり」に二、三度参加したことがあり、少年ひのきしん隊の方々がお茶接待をしてくださっている姿にあこがれ、「私もあのお姉さんのようになりたい」と思ったそうです。
ご両親はとても素直な方で、別席を運び、娘さんは天理中学校に無事に入学し、吹奏楽部に入り「こどもおぢばがえり」のパレードにも出演してくださり、天理高校の吹奏楽部へと進まれました。
卒業後、コロナ禍の中でしたがおさづけの理を拝戴してくださり、ご両親は先によふぼくとなり、今も熱心に信仰を続けてくださっています。
特にお母さんは、現在、訪問看護の仕事をされていますが、高齢の方のお世話取りも含めて、教祖の道具衆としての自覚のもと、お正月も返上してお仕事をされ、すき間時間には大教会へ参拝をされ、信仰の喜びを周囲に伝えられています。
私は彼女の姿に感心させていただいています。
「こどもおぢばがえり」がきっかけとなり、現在、御存命の教祖のお導びきをいただいている一家族が、陽気ぐらしへの歩みを身近な方々とともに進めてくださっています。
この夏も、大勢の子どもさんたちとおぢばがえりをさせていただき、またご存命の教祖のお供をさせていただいて、受け入れにも当たらせていただき、教祖にお喜びいただける日々を、懸命に重ねさせていただきたいと思います。