今から8年前の、教祖百三十年祭へ向かう年祭活動「三年千日」の一年目。
青年会岡分会では心定めの一つに「海外拠点設立」を掲げ、「オーストラリア布教隊」を結成しました。
当時の委員長に声をかけていただいた私は、第2回隊の2014年から布教隊のメンバーに加わり、2019年まで合計5回実動しました。
初めて参加した当時、私は26歳。人生初の海外渡航で、そのうえ目的は布教活動。
英語はほぼ話せない状況でもあり、出発前から緊張していました。
羽田空港を離陸してから約9時間で到着したのは、東海岸に位置するゴールドコースト空港。
南半球のオーストラリアは日本と真逆の気候で、肌をこがすような強い日差しと湿気のない風が特徴です。
建物も日本とは違い、その雰囲気全てが私の緊張を吹き飛ばし、テンションが上がったのは言うまでもありません。
布教隊として主に私たちが活動したのは、ゴールドコーストとブリスベンという都市です。
ゴールドコーストは国内屈指の観光スポットで、中でも有名なのはサーファーの聖地と言われる「サーファーズパラダイス」という海岸。
その名の通り、たくさんのサーファーが波を楽しんでいました。
砂浜の砂はとても細かく綺麗で、夜にそこからおぢばを拝し、布教隊メンバーでよろづよ八首を勤めたことは、何とも言えない清々しい気持ちでした。
また、ゴールドコーストの住宅街は別荘が多く、立派で豪華な家が建ち並び、裕福な海外移住者も少なくありません。
個別訪問に備えて英語を予習していましたが、英語圏外の方との出会いも多く、とにかくジェスチャーで乗り越えたことがたくさんありました。
ゴールドコーストから車で1時間ほど北上すると、三大都市の一つのブリスベンがあります。
オセアニア出張所はブリスベンにあり、私たちも活動の拠点として滞在させていただきました。
オセアニア出張所の敷地は広大で、神殿をはじめ、「TENRI YOUTH HALL(青年会の建物)」があり、庭には一面の芝生が広がります。
その庭では、出張所に出入りする子供たちがサッカーやラグビーなどをして遊んでいました。
ちなみにオーストラリアには、日本では見かけないカンガルーやコアラ、七面鳥、大型爬虫類のウォータードラゴンなどが生息しています。
各所で野生動物を何度か見かけましたが、野生のコアラだけはまだ一度も見たことがありません。
2019年の布教隊では、オーストラリアの第一都市と言われるシドニーへ。
誰もが一度はテレビや写真で見たことのある「オペラハウス」が有名で、その前で実施した神名流しでは、たくさんの観光客の注目を集めました。
拍子木と笛の音がよく響き、日本人の路上パフォーマーと思われていたのかもしれません。
最終的には、警察の注意を受けて途中で断念しましたが、とても良い経験となりました。(芝田善展)