奈良教区の皆様、とりわけ婦人会の皆様には、フードバンク奈良への食品の提供誠にありがとうございます。
平成29年にフードバンク奈良が設立され、私は理事になって5年目になります。
上村善孝先生が教区長に就任されてから、奈良教区婦人会でフードバンク活動に取り組んでいただき、とても感謝しています。
2023年4月〜9月の半年間で、フードバンク奈良全体で約28.7トンの食品を奈良県内のべ672団体に提供しました。
内訳は奈良市ひとり親家庭に約10トン、子ども食堂に約8.3トン、障がい者のグループホームや事業所に約4トン、生活困窮者支援を行なっている社会福祉協議会に約3トン、児童養護施設・母子支援施設に約1トン提供しました(フードバンク奈良通信Vоl・8より)。
厚生労働省2021年の調査では、日本の相対的貧困率は16%、約6世帯に1世帯の割合です。
ひとり親世帯は44.5%となっています。
相対的貧困率とは、収入から税金、社会保障費などを引いた、いわゆる手取りの日本全世帯の中央値の半分以下で、年収127万円以下の世帯です。
127万円ですと、月約10万6千円の中から、住居費、通勤用の自動車費、スマホの代金などを引くと、かなり苦しい生活が想像されます。
しかし自分が貧困であるというのは、できれば認めたくない、隠したいと思う方が多いようです。
フードバンク奈良に食品を取りに来られる方も、最初は食品を受け取ることに抵抗があったのか、今よりだいぶ少なかったです。
しかしフードバンク活動が定着してきて、さらに現在の物価高の影響からか登録団体数が年々増え、食品をとりに来られる方も多くなっています。
ですので、フードバンク奈良の食糧備蓄もギリギリの状態です。
教祖だったら、この状況の中でどのように行動されるだろうかと考えます。
奈良教区の皆様からの食品の提供も、本当にありがたく頂戴しています。
その中で、どうしてもたくさんたまってから教区へ届けようとされる方も多いと思いますが、少しの量で結構です。
それが集まると大きな量になります。
フードバンク活動はまさしくたすけあいで、世界たすけの歩みを一手一つに力強く推し進め、御存命でお働き下さる教祖にご安心頂き、お喜び頂けるものと思いますので、益々のお力添えよろしくお願いいたします。