災救隊、復興に向け本格的な救援活動に従事
能登半島地震発生から3ヵ月余、今なお、被災地では多くの方が不自由な生活を強いられ、復旧作業はほとんど進んでいない。
本教災救隊の救援活動はなおも懸命に続けられているが、避難所への炊き出しに区切りを付けて、新しく宿営地を設け、復旧支援を中心とした救援活動を行っている。
奈良教区隊も本部隊23次隊として、4月10日~13日にかけて隊員8名が出動、被害の大きかった珠洲市で救援活動に当たった。
災害救援ひのきしん隊奈良教区隊(植田一平隊長)は、本部隊の要請を受け、能登半島へ3回目の出動を行った。
過去2回(既報)の活動は、主に炊き出しであったが、今回は大阪教区隊と共に、のと里山空港に隣接する日本航空高校石川の校舎内に宿営し、3日間珠洲市の被災家屋のブロック塀の解体作業に着手した。
現在の能登半島では、倒壊した家屋なども公費解体待ちの状態で、当初より路面状況などは改善してきているが、街の様子はまだまだ復旧にはほど遠く、先の長い支援を必要としている。
その中で、公費解体の対象外となる作業を災救隊が請け負い、継続的に支援しており、現地の方々からも大変喜んでいただいている。
現場は、ブロック塀が崩れ落ちて危険な状態。隊員たちはハンマードリルでブロックを粉砕。爆音が耳元で響き渡り、粉塵が宙を舞う。
また内側の鉄筋は、グラインダーを使用し切断する。そして大ハンマーを振るってブロックを手で運べる大きさに砕く。
今回は重作業であったが、安全且つ迅速に作業を進め、予定通り終えることができた。
奈良教区隊は、今後も継続的な支援を続けていきたいので、隊員の皆様のご協力をお願いしたい。