奈良教区災救隊、再び能登半島へ出動
甚大な被害に見舞われた「令和6年能登半島地震」の被災地では、現在も天理教災害救援ひのきしん隊の救援活動が懸命に続けられている。先月号では、現地入りした奈良教区隊の救援活動の初動を掲載したが、続いて災救隊本部からの出動要請が有り、本部隊12次隊として、2月20日~ 23日にかけて隊員9名が、石川県七尾市を拠点に被害の大きかった輪島市へ出動し、避難所への炊き出しを行った。
災害救援ひのきしん隊奈良教区隊(植田一平隊長)の今回の活動場所は輪島市であったが、同市は被害が大きく、上下水道が使用できないこともあり、輪島市から車で1時間半ほど離れた七尾市の北部に位置する中島町横田地区の宿営地で調理と宿泊を行った。
20日11時、隊員6名が植田隊長の挨拶を受け、教務支庁を出発。午後には後発となる3名も同じく被災地に向かった。
宿営地到着後、本部隊と結隊式を行い、炊き出しの準備に取りかかった。
今回は弁当を配布する形で行うとのことで、初日のメニューは肉だんご中華弁当。
翌朝6時に起床、朝づとめ、朝食の後調理に着手。
9時半、出来上がったご飯や食材を炊事本部のバッカンに詰め、毛布などで包み、運搬。
冷めないように直前で弁当箱に詰め、12時より配布した。
13時頃撤収、帰路につき15時宿営地到着。
すぐさま後片付け、翌日の献立会議、仕込み作業を行うなどタイトなスケジュールであった。
この方法で毎日2カ所の避難所や公共施設前で配布を行い、22日は塩ちゃんこ鍋と鶏飯、23日はネギたっぷり焼鳥弁当とみそ汁を3日間で690食提供し、活動を終えた。
24日早朝、隊員は教務支庁に到着、教区長の労いを受け、救援活動の作業報告をした後、解隊した。(記・坂上幹雄委員 )