地域開催促進を受け、奈良教区で初めて開催
第一回目は「緑化ひのきしん」
基本的な知識と技術を学ぶ格好の機会に定員を上回る人が受講
主催者手記
教区福祉部(岡本善弘部長)は、十月十四日に講座「緑化ひのきしん」を開講した。
これは、従来おぢばで開催されてきた「ひのきしんスクール」の地域開催を促進する流れを受けて、新たに教区福祉部としてひのきしんスクール事務局を設け、計画・運営に取り組んだものである。
而しかして計画時に於いては、感染症の拡がりが治まらぬ中、本部福祉部では、ひのきしんスクールを随時オンライン開催に移行されていた状況であった。
しかし教区福祉部としては、第一回目の開催は、実際に集える形を取りたいとの思いから、比較的予防対策を講じやすい「緑化ひのきしん」を選定し、本部福祉部との折衝を重ね、約半年の準備期間を経て開催に至ったものである。
当日は、朝九時から受付を開始。参加者には、事前に二週間分の健康管理シートを送付し、毎日の検温・体調管理記録を提出していただいた上での受講となった。
午前九時半より二階大会議室にて開講式を行い福祉部岡本部長が参加者への謝辞と開催主旨を述べられた。
引き続き第一講「ひのきしんとは」と題して、橋詰友和氏(ひのきしんスクール運営委員)が登壇し、教義に於けるひのきしんの理合いを自らの体験を交えながら的確に話された。
第二講は、長谷川佳孝氏(営繕部造園課元総括)並びに川野雄三氏(ひのきしんスクール研究員)による講義「火・水・風の守護~植物の働きと生理~」が90分にわたって行われ、生態系から植物生理学の定義及び緑色植物の働き並びに植物の生理機能について基礎的な理解を促し、多角的考察の展開から自然界そのものが親神様の懐住まいであるという信仰者の視点に帰結され、午前中の座学は正午前に終了した。
その後昼食時は、各テーブルに黙食札を掲示し、対面での会話を避ける形で食事を摂っていただいた。 午後は、教区より徒歩で旭日大教会に移動し、実技講習を行った。
実技内容は、
① 松の剪定:川口氏(本部講師)
②樫・梅の透かし剪定:清水氏(教区講師)
③槙の割り込み剪定:西川氏(教区講師)
④西洋カナメの生け垣刈込み:長谷川氏(本部講師)
⑤サツキ・黄楊の玉作り刈込み:吉井氏(教区講師)
の五種目とし、全体を五班に分けて、約三十毎に各種目の剪定を学び、受講者全員が一通りの樹種と向き合う機会を設けた。
尚、実技講師は、座学を担当された長谷川・川口両氏に加え、教区管内より、西川元朗氏(草薙分)・吉井康久氏(秋之田分)清水一弘氏(長谷川分)の三名が担当し、受講者が少しでも剪定の技術を深められるよう努めていただいた。
実技時間は約三時間であったが、受講者は大変熱心に取り組んでおられ、束の間の実技講習となったようである。
と言うのも事後のアンケートで、実技時間の短さを多くの受講者が指摘しており、今後の緑化ひのきしんを開催する上での良い反省材料となった。
閉講式は、再び教区に戻って行った。その際、長谷川佳孝氏より所感を縷る々る述べていただき、続いて事務局代表者が謝辞と受講者の今後の剪定技術の研鑽を促した。
更には、今季限りで退職される長谷川佳孝氏の功績を称え、サプライズとして、花束が受講者代表より長谷川氏に贈呈され、拍手と共に講習会は無事終了した。
教区福祉部は、今後もおたすけやひのきしんに役立つ様々なプログラムでの「ひのきしんスクール」を開講していく予定であり、多くの方々の受講を望んでいる。
追記:当初定員を20名としていましたが、予想を上回る申し込みがあったため、急遽定員を26名に改め、それ以後の方には、お断りしたことを書中にて、お詫び申し上げます。
(事務局 永田知明・記)