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山中こいそが、山田伊八郎へ嫁入りする時、
父の忠七が、この件を教祖にお伺いすると、
「嫁入りさすのやない。南は、とんと道がついてないで、南半国道弘めに出す。なれども、本人の心次第や。」
と、お言葉があった。
親にすれば、あの所は山中だからとあまり乗り気でなかったが、こいそは、
「神様がああ仰せ下さるのやから、嫁にやらして頂きます。」
と言うて、嫁入った。
すると、この山田家の分家に山本いさという人が、五年余りも足腰が立たず寝たままであった。
こいそは、神様を拝んでは、お水を頂かせる、というふうにしておたすけさせて頂いていたところ、ふしぎなたすけを頂き、足腰がブキブキと音を立てて立ち上がり、一人歩きが出来るようになった。
又、同村に、田中ならぎくという娘があって、目が潰れて、七年余り盲目であった。
これも、こいそが、神様を拝んでは、神様のお水で目を洗うていたところ、間もなく御守護を頂いた。
これらの不思議が大層な評判になって、こいそを尋ねて来る者が、次から次へと出て来た。
それは、こいそが教祖のお言葉を自分の運命・使命と悟り、女あらきとうりょうのごとく、信仰信念に真っ直ぐ生き抜いた証であろうと思う。
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