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明治十四年、かんろだいの石出しが行われた。
その石は、九つの車に載せられお屋敷へ運ばれて来た。
しかし、その一つが、お屋敷の門前まで来た時、動かなくなってしまった。
さすがの屈強な男たちも、止まってしまった。
大きな石を載せ、泥濘に車輪を捕らわれビクとも動かない。
それもお屋敷の門前である。
くやしさに顔を真っ赤にして、もう一度ある限りの力をふり搾りましたが、やはり車は動きません。
お屋敷の門前に集まっている人々の真ん中に教祖のお姿が、お顔が見えました。
男たちの目が教祖に引き寄せられました。
『ヨシッ』男たちの身体に力が漲ってきたのです。
その時、教祖が、「ヨイショ」と気合いをお掛けくださると、皆も一気に押して、ツーツーとお屋敷へ入ったのです。
一同は、その時の教祖の神々しくも勇ましいお姿に、心から感激した、と、いいます。
人々の感動が伝わってきます。
私たちは、人生の中で、大きな壁にぶつかり、前にも進めず、後にも引けず、立ち止まり、途方に暮れることがあります。
そんな時は、「ヨイショ」と、教祖のお声が響いて、力をお与え下さることでしょう。
そして、それはまた、一手一つの素晴らしい技だと思います。
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